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Maestro の使い方
これは何か#
親のエレクトーンに、ほかのエレクトーン(子。最大3台)を合わせる機器です。親でリズムをスタートすると子も同時にスタートし、テンポとリズムシーケンス(SEQ.1〜4 のボタン)も親に付いていきます。AX-Edge の演奏をエレクトーンへ送る使い方(AX モード)もできます。
つなぎ方#
| 面 | 端子の名前(刻印) | 何を挿すか |
|---|---|---|
| 背面 | EL 1 / EL 2 / EL 3 / EL 4 | LAN ケーブルで各 EL の Node の NEXT DEVICE(または、その EL 用の Duck の NEXT DEVICE) |
| 右側面 | NEXT DEVICE | LAN ケーブルで Ghost の EL SIDE(ここには Ghost だけ) |
| 右側面 | USB | USB-C ケーブルで USB 電源へ(これが Maestro の電源) |
| 左側面 | AX IN | AX を使うとき: mi.1 Cable の白いほうの MIDI OUT プラグ |
| 左側面 | mi.1 PWR | AX を使うとき: mi.1 Cable の白いほうの電源プラグ |
EL 1〜EL 4の4つは同じ働きです。どれを親にするかは画面で決めます(よく使う操作)。- AX を使うときは mi.1 Cable の黒いほうを AX-Edge の MIDI OUTへ。白黒を逆にすると音が遅れます。
NEXT DEVICEに Duck や Node をつながないでください(働きません)。
電源の入れ方と起動#
- つなぎ終えてから
USBに電源を挿します(電源スイッチはありません)。 - 起動のアニメーションが流れます。ノブを押すと飛ばせます(飛ばすときに押しても、設定は変わりません)。
- ホームの画面になり、ランプが緑(SYNC)に点きます。
- 電源を入れると、いつも SYNC(合わせるモード)から始まります(AX / THRU は覚えません)。親・配る先などの設定は覚えています。最後に選んだ曲の設定(
SET)で始まります(曲ごとの設定)。 SETTINGS LOST/DEFAULTS LOADED/SAVED ON CONFIRM/PUSH TO CONTINUEと出たら、保存した設定が読めず最初の値で起動しています。押す(か3秒待つ)とホームへ。設定を見直して確定すれば保存されます。
ノブの操作#
| 操作 | ホーム | 値を変えている途中(白黒反転) |
|---|---|---|
| 回す | カーソル ▶ が SET → 曲番号 → モード名 → 親 → 子(上から)と動く(SET から右へ1つ回すと曲番号の前に来て、曲番号を付けられます) | 値が変わる |
| 短く押す | 曲番号・SET・モード名・親・AX の項目: 値を変えられるようになる / 子の ELn: その場で配る ⇄ 止める | 確定(自動で保存。SAVED が約1秒) |
| 長押し(0.6秒) | パイメニュー | パイメニュー(上が CANCEL) |
パイメニュー: 上 INFO(デバッグ画面。途中なら CANCEL)/ 右 MUTE(全部の出力を止める)・UNMUTE(戻す) / 下 BACK(何もしない)/ 左 BLANK(画面を消す)。

SET・モード・親・AX の送り先とCHは、確定するまで切り替わりません(画面だけ先に変わります)。- 押したまま回すと、押さなかったことになります(子の ON / OFF は変わりません)。
- 何も触らずに 20秒でホームへ戻り、カーソルはいちばん上の
SETに戻ります。
画面の見方(ホーム)#


| 表示 | 意味 |
|---|---|
SET A2 | いま使っている曲の設定です。演奏会のプログラムの曲番号(A2 など)で出ます。まだ付けていなければ SET --(曲ごとの設定) |
SYNC / THRU / AX | いまのモード。SYNC = 親のスタート・テンポ・SEQ を子へ配る / THRU = 親から来たものを全部そのまま子へ流す / AX = AX-Edge の演奏を EL へ送る(AX の間は EL を合わせる働きは止まります) |
左の EL1 ● | 親の EL(どの端子の EL が親か) |
右の EL2 ● など | 子の EL。● = 配っている / ○ = 止めている / ⊗(丸に ×)= 配る設定だが MUTE で止めている |
| 右上の四角 | 拍ランプ(親の拍で点く。消えていたら拍が来ていない)。AX モードでは mi.1 のランプ(枠 = AX-Edge とつながっている / 塗り = 演奏を受けた / 無し = 切れている) |
* | EL へ信号を送っている |
ALREADY USED | 曲番号を付けるとき、その番号がほかの SET に付いていると1.5秒出ます(別の番号にするか、先にほかの SET の番号を外す) |
STOP RHYTHM / RETURN TO SYNC | 演奏中に SET を押したとき1.5秒出ます。演奏中は曲の設定を変えられません。STOP RHYTHM は「親のリズムを止めてから」/ RETURN TO SYNC は「AX の間に親が止まって子だけ鳴っているので、SYNC に戻してから」(戻すと子も止まります) |
SYNC ON RETURN | AX モードでリズムが走っている間だけ出ます。AX の間に親で変えたテンポ・SEQ と、リズムを止めたことは、子へは届かず、SYNC に戻した瞬間に届きます |
SEND TO / CH / KEY AT / AT MIN | AX の送り先の EL / チャンネル(1〜4)/ AX-Edge の鍵盤のアフタータッチを通すか(ON / OFF)/ アフタータッチの下限 |
AX REG | AX モードに切り替えるレジスト(SYNC / THRU の画面のいちばん下)。OFF / 1〜16(番号だけ。どのバンクでも)/ A-1〜E-16(バンクと番号) |
BTN | AX-Edge のボタンで SYNC ⇄ AX を切り替えるか(ON / OFF) |
本体のランプの色でもモードが分かります: 緑 = SYNC / 青 = AX / 白 = THRU / 赤 = MUTE 中。
よく使う操作#
- 曲ごとの設定(
SET)を切り替える(曲と曲の間に): カーソルがいちばん上のSETにある状態で押す → 回して曲番号 → 押す。回す順は曲番号の順(A1→A2→A10→B1…。番号の無い SET は最後)。回している間は下にその曲の親・配る先が出ます(まだ切り替わりません)。押したときに切り替わります。演奏中(リズムが動いている間)は変えられません。 - 親を決める: カーソルを左の
EL1に合わせて押す → 回して親のエレクトーンがつながっている番号を選ぶ → 押す。 - 子に配る・止める: カーソルを子の
ELnに合わせて押すたびに ● ⇄ ○。その場で効きます。 - 全部いっぺんに止める / 戻す: 長押し → 右の
MUTE(戻すときはUNMUTE)→ 離す。 - モードを変える: カーソルをモード名に合わせて押す → 回して
SYNC/AX/THRU→ 押す。 - 曲の途中で AX-Edge を弾く: SYNC でリズムを始める → AX にして弾く → SYNC に戻す。AX の間に親でテンポを回した・SEQ を押した・リズムを止めた分は、SYNC に戻した瞬間に子へ届きます(子が止まり、テンポと SEQ が親にそろう)。ただし AX の間に親がリズムを始めた場合、子は始めません(途中から始めると位置がそろわないため)。そのときは SYNC に戻してから親のリズムを止めて、始め直してください。
- 演奏中に手を離さずに SYNC ⇄ AX を切り替える(どちらも最初は
OFFです。OFFのときは、ノブで切り替えたときだけ変わります):- レジストで自動(
AX REG): AX-Edge を弾く場面のレジストを決めておき、カーソルをAX REGに合わせて押す → 回してその番号(バンクも合わせるならB-3のように)→ 押す。親のエレクトーンがそのレジストに切り替わると AX、ほかのレジストへ移ると SYNC に戻ります(戻ったときはノブで戻したのと同じく、子が親に追いつきます)。設定したレジストでないレジストどうしを移っても何も起きません。バンクを付けた設定は、Maestro が親のバンクの信号を受け取るまで効きません(電源を入れた後・THRU にした後は、一度バンクを選び直してください)。親がバンクを送らない場合は番号だけの設定を使ってください。 - AX-Edge のボタン(
BTN): AX-Edge のボタン(S1〜S7 のどれか)に CC#80 を割り当て、BTNをONにする。ボタンを押すたびに SYNC ⇄ AX(押した瞬間だけ。MOMENTARY でも LATCH でも)。このボタンの信号はエレクトーンへは送りません。ボタンの信号は、AX-Edge の演奏と同じ ch 1 で送る設定にしてください。 - 切り替わったことはモード名とランプの色(緑 = SYNC / 青 = AX)で分かります。切り替えてから 0.5秒の間は、次の切り替えを受け付けません(ボタンの二度押しを防ぐため。レジストは0.5秒待ってから効きます)。
- THRU のときは、どちらも何もしません。設定の途中・長押しのメニューを出している最中に切り替わると、その設定は取り消されます。
- レジストで自動(
曲ごとの設定(SET)#
1回の演奏会で曲ごとに親や配る先が違うとき、30曲ぶんの設定を覚えておき、曲と曲の間に切り替えられます。それぞれの SET には、演奏会のプログラムの曲番号(A2・D8・B12 など。英字1字と1〜99の数字)を付けて見分けます。Duck と Ghost にも同じ曲番号を付けてそろえます。準備と曲と曲の間の手順は 演奏会で曲を替える を見てください。
- 曲番号を付ける: いまの SET に付けます。カーソルを
SETから右へ1つ回すと▶が曲番号の前に移ります(SET▶--)。押す → 回して英字 → 押す → 回して数字 → 押す。回している方(英字か数字)だけが白黒反転します。数字は速く回すと4つ・8つずつ進みます。英字を--にして押すと、曲番号を外します。- ほかの SET に同じ曲番号が付いていると、付けられません(
ALREADY USED。数字を変えて押し直せます)。 - ほかの SET に付けるときは、先にその SET へ切り替えてから付けます。
- まだ付けていない SET は
SET --と出ます。番号の無い SET どうしは、選んでいる間だけ--の右に小さく枠の番号(1〜30)が出ます。
- ほかの SET に同じ曲番号が付いていると、付けられません(


- 準備の流れ: 空いている SET(
--)を選んで確定 → 曲番号を付ける → 親・配る先などを決めて確定。曲の数だけくり返します。演奏会が替わったら、デバッグ画面のCLEAR NUMBERSで前の演奏会の曲番号を全部外してから付けます(1つずつ付け替える・外すのでもかまいません)。外し方は そのほかの操作 を見てください。 - 曲ごとに覚えるもの: 親・子に配る / 止める(SYNC・THRU)・AX の送り先・
CH・KEY AT・AT MIN・AX REG・BTN。設定を変えて確定すると、いま使っている SET に自動で保存されます(ほかの SET は変わりません)。 - 全部の曲で共通: 電源を入れたときの SET(最後に選んだ SET)と、30曲ぶんの曲番号。
- 覚えないもの: モード(電源を入れるといつも SYNC)と
MUTE(電源を入れるといつもUNMUTE)。SET を切り替えてもモードはそのままです(AX のまま切り替えると AX のまま、送り先がその曲のものになります)。 - まだ使ったことのない SET は、工場出荷のときと同じ値で始まります。
- 演奏中は切り替えられません(押すと
STOP RHYTHMかRETURN TO SYNC)。親の信号が1秒以上来ていない(ケーブルが抜けた)ときは切り替えられます。曲番号は演奏中でも付けられます(音は変わりません)。 AX REGを設定した SET に切り替えても、その瞬間には AX になりません(次に親のレジストが変わったときから効きます)。
そのほかの操作#
- 前の演奏会の曲番号を全部外す(CLEAR NUMBERS): デバッグ画面(長押し → 上の
INFO)でCLEAR NUMBERSへ回して押す → 右へ回してYES→ 押す。DONEと出たら終わりです(NOのまま押せば何もしません)。外れるのは30曲ぶんの曲番号だけで、各 SET の親・配る先などの設定と、電源を入れたときの SET は残ります。
- 本番前の配線確認(PORT CHECK): デバッグ画面の
PORT CHECKで押す → 右へ回してYES→ 押す。4つの端子を約1秒ずつ調べ、エレクトーンがつながっている端子にOK、つながっていない端子に--が出ます。その間(約4秒)は親の信号を中継しないので、演奏中にはしないでください。
困ったとき#
注意書きは画面の上半分が白黒反転して出ます(大きな言葉と次にすること)。


| 画面 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
MUTED / HOLD > UNMUTE | パイメニューの MUTE で全部止めている | 長押し → 右の UNMUTE → 離す |
NO MIDI / CHECK EL1(〜CHECK EL4) | 親の EL から1秒以上何も来ていない(AX モードでは出ません。右上の mi.1 のランプで見ます) | 書いてある番号の端子のケーブル・Node の緑のランプ・Node の EL OUT / EL IN を確かめる。親の番号の設定が合っているかも見る |
EEPROM? / CHECK SETTINGS | 保存した設定が読めず、最初の値で動いている | 親・配る先などを見直して確定する(保存できれば消える) |
- 子が付いてこない: 子の丸が ● か(○ なら押して ●)、
MUTEDになっていないか、子の Node のランプが点いているかを見る。 - 拍ランプが消えている: 親でリズムが動いていない(スタートすれば点きます)。
工場出荷に戻す#
- ノブを押したまま電源を挿す(または、長押し → 上の
INFO)。デバッグ画面が開きます(見出しMAESTRO / v30 / DEBUG)。 - 回して
FACTORY RESETへ → 押す → 右へ回してYES→ 押す。DONEと出たら終わりです(NOのまま押せば何もしません)。
FACTORY RESET を YES にしたところ
EXITで押すとホームへ戻ります。
戻る値: 親 EL1 / 子は全部 ● / AX は SEND TO EL2・CH 1・KEY AT OFF・AT MIN 000 / AX REG OFF・BTN OFF。30曲ぶんの設定と曲番号を全部消して、1つ目の SET(SET --)から始まります。